ようこそ私たちの工房へ 〜浅草ものづくり工房、施設公開を終えて〜
(文:石塚 杏梨)
職人とお客様を隔てるドアが開放される3日間。
コロナ禍を経て実に4年ぶりの本格開催となる浅草ものづくり工房の施設公開が、10月20日〜22日に開催されました。
第11回 浅草ものづくり工房 施設公開 のイベント概要はこちら
地域住民の方を中心に、レザークラフト好きのお客様や皮革産業の関係者を含めて、1000名を超える程の多くの方にご来場いただくことができました。同時開催だったレザーとクラフトの祭典「浅草A-ROUND」も大盛況だったようです。私たちが普段運営しているニューエナジーとは全く異なる地域密着型の様式に学びも多く、大変な刺激になりました。
さて、私たちBlue Marbleが2023年4月から施設管理人をつとめている「浅草ものづくり工房」。
この工房には7組の職人が入居し、日々ものづくりに勤しんでいます。管理人チームも週に数回工房に滞在し、職人たちの営業やPRのサポートをしたり、お悩み相談を受けたりしながら過ごしています。
今回の施設公開を経て、浅草ものづくり工房は素晴らしい施設だと、改めてしみじみ思っています。
新たな発想をもつ若手職人
生産背景をもつ工場
地場産業を支える自治体のスキーム
職人に寄り添う伴走型管理人
そして暖かい眼差しをもつ地域住民
ものづくりを続ける上で、パーフェクトに近い環境なのではないでしょうか。
地域、行政、民間企業が一丸となって未来の職人を育て、産業を育む。
簡単ではないこの取り組みを、何十年も諦めずに続けていることがとんでもなく素晴らしいことで、日本中探しても中々ない仕組みだと断言できます。
江戸時代から150年以上続くものづくりの街を、さらに未来まで継承しようとする強い気概とプライドを感じます。こういう仕組みが日本中に増えてくると、ものづくりはもっと楽しくなるし、ものづくりに挑戦したい若者も増えるかもしれませんね。たいへん良い循環型の取り組みだと思います。是非これからも浅草・台東区のものづくりにご期待ください!
浅草ものづくり工房 インキュベーションマネージャー 石塚杏梨(NEW ENERGY / Blue Marble プロデューサー)
< 浅草ものづくり工房とは? >
浅草ものづくり工房は、台東区の地域産業である靴・鞄・バック・ベルト・帽子・ジュエリーなどものづくり分野で事業を興し、成長させていこうという個人や創業間もない法人を支援するための施設です。
公式サイトはこちら
https://monokobo9.com/
Instagramはこちら
https://www.instagram.com/9monokobo/?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ%3D%3D