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2022.09.07

出逢い|それはたまに訪れる衝撃

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能勢伊勢雄氏との出逢いは、私にとってたまに訪れるエキサイティングな出逢いだった。
ファッションショー演出家の旧友から、紹介された、現在華道家の萩原亮大。
もうかれこれ、15年ほど前、彼は私の住むオーストラリアに来て、一緒に長い時間を過ごし、バックギャモンをやりながら色々未来のことを語り、その関係は、先輩後輩を超えた、

触発し合う仲間だ。

そして去年、新型コロナの影響もあり、オーストラリアには戻れず、
岡山の妻の実家へ長く滞在することとなった時に、亮大から、華道展示を行う為の、下見のために岡山に行くとの、一報が入った。
岡山在住の彼の友人、装飾家、能勢聖紅さんに会いに行くと。
是非、紹介したいのでと、夕食を一緒にし、そしてまた次の日も会う約束をした。

そして次の日、聖紅さんのアトリエに行き、その後、岡山、問屋町にあるcafe.the market mai mai という店に3人で出かけることとなる。

店に着く瞬間、聖紅さんが「今日はお父さんが来るかもしれない」とぽつり・・・
少し面白い。。。と思った瞬間、バックミラーに車のヘッドライトが映り込む。

「あ。お父さんだ」

ふむ。。。

そうなんだ。

そこにやってきたのは、能勢伊勢雄氏だった。

見た瞬間の印象は、え?お父さん、、、只者じゃない。

誰?

その晩、亮大の展示の話が中心だったので、あまり会話をすることはなかったが、
その会話の中で、今でも印象深く残るのは「現代美術とは?」という説明を端的に、

しかも、確実に言い表した時の瞬間だった。

この人、やばい。

私は、旅人として、イベントのオーガナイザーとして、多種多様の沢山の人と会ってきたが、

能勢伊勢雄氏との出逢いは、久々、鳥肌が立つような、エキサイティングな出逢いだった。

また逢いたい。

話がしたい。

2021年12月19日にISEO NOSE on OKAYAMAと題した、トークショーが岡山市内にあるということで、5回の内3回はすでに実施済みだったので、私が行けたのは4回目のペパーランドの始まりと題した会だった。

まぁ普通トークショーというと、2時間とかそれぐらい。だよね。

ということで、参加したのだが、2時間半経っても、、、全く終わる気配がなく、

3時間ぐらいした時の10分休憩では、これは一体何時に終わるんだ???

イス小さい・・・姿勢やばい。

と思いながらも、話の内容はエキサイティングすぎて、まだまだ聞きたい。

クリエイティブ脳に、突き刺さる言葉の数々。事例の数々、、、見解の数々。

こんなにも、クリエイティブ脳が活性化されるものかと思って、終わってみると6時間・・・

時間にするとどんだけ長いんだと思ったが、

受けた刺激で言うと、まだまだ、もっと欲しい。。。

と思いながら、帰路へ着いた。

そして、2021年の年末前に、お会いできることとなり、

楽しみでしょうがない。と思いながら長時間を覚悟して、やっとお会いできました。

能勢伊勢雄氏をご紹介すると、

写真家・美術展企画・Live House PEPPERLAND主宰であり、

「シチュアシオニスト」である。

聞いたこともなかった「シチュアシオニスト」を調べると、

シチュアシオニスト・インターナショナル

1950年代から70年代初頭にかけて、フランスを始めとしたヨーロッパ諸国において芸術・文化・社会・政治・日常生活の統一的な批判・実践を試みた前衛集団。

シチュアシオニストとは、日本語で言い換えると「状況派」となる。

高度経済成長時に、社会体制は人間の創造性よりも、大量消費、社会体制、乱立する都市計画等が重んじられ、人が生きるにはと言う根本的なところが軽視された。

その反発として、それらに支配されないまったく新しい欲望の形態を創出すべく、解放された生の瞬間を集団的かつ意図的に作り上げる、いわゆる「状況の構築」を目指した流れだ。

イメージ的に言うと、

人の心、感覚よりも経済優先。その社会的な動きに楔を叩き込む集団。

と言うことになる。

能勢伊勢雄氏の思考、想像と創造を知っていくことにより、

私として、一番大事だと思ったことは、能勢伊勢雄氏の考えを少しでも受け継ぎ、発展させること。宗教的な意味合いではなく、今まで、人は、伝統も同じように、次に次にバトンを繋ぐことで、人一人の人生の長さでは創造もできなかったことを、超ロングスパンでは成し遂げられるのではないかと。考えさせられたことだ。

人としての幸せ、想像性は、まだまだ発展するんだと。

感覚的に感じさせてくれたのが、

能勢伊勢雄氏だった。

出逢いに感謝。

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